愛する君に

今年もTBSのクリスマス特番として小田和正さんのライブが放送されました。
ここ数年そば食って飲んで初日の出ランが恒例になってきた自分にとって、年の瀬に欠かさずリアルタイムで見るのは紅白でなくこの番組となっています。


年を重ねるごとに力強くなっていく歌声と変わらない声色・・・毎年小田さんの歌を聴くたびに彼の歌ではないですがあなたに会えて本当に良かったと思うのです。
カバー関連ではライブにも行ったスキマスイッチとのセッションで感涙、そしてじわじわと心を打たれたのは某ジャニーズのユニットに提供した楽曲のカバー披露です。


この楽曲が彼の提供したモノであることはwebのニュースで知っていましたし、実際にリリースされた曲をラジオで聴いてああ小田さんらしいなぁとは思ったものの、それ以上の感慨は湧きませんでした。
しかしライブで彼自身が歌声を乗せるとどうでしょう・・・その言葉のひとつひとつが自分に強く響いてくるのです。


そこにはもちろん個人的な趣向も要因としてあるでしょう。
しかしそういった部分を抜きにして、歌人にとっての幸不幸を思うにこの世界ほどタイミングやオポチュニティというものが大事な所はないのではないかと強く思わずにはいられないのです。


沢山の素晴らしいプロデューサーに沢山の素晴らしい楽曲を提供して貰い、結果として楽曲に恵まれてるというsage評価を歌い手が貰うことが必ずしも幸せだとは思いません。
しかし愛すべきガールポップの歌い手たちの現状を目の当たりにすると、彼女たちにはもっと沢山の才能溢れる人達に出会って、沢山のものを吸収してもらって、出来ることならそういった人達とセッションして欲しいと思うのも事実です。


生かすも殺すも彼女たち次第、ただチャンスは出来る限り幅広く沢山あげて欲しい・・・そんなことを思わされたそんな1曲なのでした。