だから勇気を...

melon_kinenbi2006-06-12

先週の土曜日は青山のavexビルで行われたSweetSラストシングル&DVDのリリースイベントに行って来ました。
参加者は事前の抽選により200名限定、ビル前の広場で本人確認と座席抽選が行われ、番号順に裏口の貨物エレベーターで8階の大会議室へ、番号を振った100席が用意され、後半の人は立ち見といった具合でした。


ほぼ定刻通りにイベントはスタート、流れとしては自己紹介>リリースしたCDやDVDの紹介>欠席した滝本美織からのVコメント>プロジェクタ+スライドを使ってのタイ旅行オフショット公開>シングルColor of tears披露>握手会>アンコール(Never ending story)>各メンバーから最後の挨拶・・といった感じでした。


コンサート、イベントを含めて自分はあまり近くでSweetSを見たことがなかったのですが、昨日は着席での3列目、4m位の距離で足もとまでしっかり彼女たちを見ることが出来ました。
改めてこんな印象も何ですが、近くでまじまじと見た第一印象はみんな恐ろしく細い!ということです。




未練がましいですが彼女たちを見ていて思ったのはやはり解散が残念だということです。
SweetSという名前からすれば今くらいの年齢での解散はおかしくありません。むしろ相当なところでしょう。しかし彼女たちのスタッフは彼女たちと共にあまりにもまじめに音楽活動に取り組んできました。


昨日のトークで判ったことですがラストシングルのカップリング「Dear my friends」は2年前に提供された楽曲で、今回のリリースにあたりボーカルをレコーディングし直したそうです。
SweetSを知らない人の為に例えるなら、ブルーノートで披露出来そうな曲を中学1-2年で提供されると言えば少しは判ってもらえるでしょうか・・・もちろん彼女たちの楽曲のメインストリームは打ち込み系のダンスナンバーな訳ですが、同時に末永く歌ってほしいと思わされる曲も山ほどあるのです。
そんな楽曲も含めて、これから先一番多感で一番変わっていく年代にSweetSとして活動する彼女たちを見れないということがとても残念なのです。


学業との両立で週末、休日限定の活動という3年間で、11枚のシングルに2枚のミニアルバム、2枚のフルアルバム*1というのはそのクオリティから言っても十分過ぎるし、彼女たちの成長具合からしてとても充実した3年間であったのは間違いありません。


しかし一方でその活動形態がマイナスな部分を産んでいたとも思っています。
それが彼女たちのメジャー化を妨げたことを否定はしませんが、最後までそのコンセプトを貫き通した事が、彼女たちの与えられた楽曲に対して取り組む姿勢やイベントでのパフォーマンス、何よりその笑顔を産む原動力になっていたとも思うのです。




SweetSの肩書きはダンス&ボーカルユニットなのですが、彼女たちに携わったスタッフはことその2つに関して常に高いハードルを課して来たと思います。
簡単に言ってしまえばどちらも子供であるとかいわゆるアイドル的要素から離れた、当たり前に大人扱いなパフォーマンスを課してきたということです。
それはもちろんSweetSをプロデュースしたスタッフの方針な訳ですが、彼女たちはそのカラーに応え、いつしか自分たちからプロデュースの一端を担うまでになっていました。


SweetSの楽曲の肝は歌詞とコーラスワークでした。
歌詞はrom△ntic highさん、コーラスはYAS KITAJIMAさんがコアになって担当されており、ブレることのない世界観を提供して下さったのです。
もちろん作曲、編曲の方にもそういった部分はありますが、曲自体はどうしても色々と試す事が前提になるのでブレが出て当たり前となります。


これはあくまで憶測ですが、自分はその世界観のこだわり具合に彼ら楽曲スタッフのSweetSメンバーに対する愛情を感じていました。
彼女たちがスタッフを信頼して彼らを刺激したり好感を持たせるような存在であるが故に、彼らは作品を通して応えてくれたのだと思うのです。
もしかしたらそれはエゴのようなモノかもしれません。しかし逆を言えば彼らにエゴを持たせたくなるような、それ位彼女たちは魅力的な存在だったのではないかということです。


mixiにはSweetSのオープンコミュニティがあり、現在そこにラストイベントのトピックがあるのですが、彼女たちをデビュー当時から追ってくれた撮影スタッフの方が彼女たちに携わった思い出を書き込んで下さっています。
その文章を読ませて貰うと上の憶測は間違いでなく、SweetSは間違いなく現場のスタッフに愛されて来て、だからこそここまで素晴らしいユニットになったのだと確信するのです。




アンコールで披露されたのはお約束になったNever ending storyです。
この歌が皆に支持されてきたのは楽曲もですがやはりその歌詞の世界観に惹かれるものがあったからだと思います。
Never endingが想いなくして決して実現出来ない、とても儚く困難なモノであることを知っているからこそ、人はその世界観に惹かれるのだと思っています。


間奏あけのサビはいつものようにファンが合唱します。


 小さなこの胸に できるだけ大きな夢を
 抱きしめて 生きていきたいと思う
 たとえば 届かない
 遙か彼方の場所にあるくらいでもいい


ぶっきらぼうな野郎共の歌声と共に、春奈、舞の瞳からは涙が溢れ出し、止めどなく流れます。
年上の2人は最後までしっかりと歌って支えてくれましたが、結局最後の挨拶ではみんなが涙を見せてしまいました。
そして涙を見せながらもそれぞれが自分の言葉で、それぞれの思いを語ってくれたのです。




そんな彼女たちを間近で見ていて、SweetSを好きになって良かったと改めて思ったし、SweetSに関わったスタッフ、ファン、全ての関係者にありがとうと言いたい自分なのでした。


そして沢山のモノを貰った彼女たちに対して自分は何が出来るのだろうかと思うようになりました。
既に答えは出ていて、それは本当に些細な事なのですが、形になったら改めてここで発表させて貰おうと思っています。


*1:コンプリートベストが8月2日発売予定