FOMA900i

粘着申し訳、19日にまた夏野氏の公演が行われた旨の記事を読んだのですが、
「自慢できるケータイ」を目指した900iは、「合コンでえばれる。とにかく今度のFOMAは手にとって欲しい。某キャリアの格子柄の端末よりもしっかりと考えた端末」とのこと。

一方でインフラを進めるといった将来的展望を語りながらこういった事も言うわけです。そしてこちらが現実（またはスグ先の未来）的側面でこの携帯が売りとする部分な訳です。
うがった見方をするなら、FeliCaなどでの便利さに期待を寄せるユーザーはしっかりとインフラが整備された後になってFOMAに乗り換えれば良いわけで、今の900iは自慢したい人やそれこそやり古されたドラクエを飽きることなく電車でやりたい人向けの端末と言うわけです。
「合コンでえばれる」といった発言はその最たるモノでしょう。今時合コンで携帯を威張るというその感覚がサブいですし、これは今900iを購入した人が笑いモノになりかねない失言ではないかと思います。
また"格子柄の端末"にあって900iに無いモノ・・・それこそがFOMAの最大の欠陥な訳で、わざわざそれを引き合いに出すというのが無意識下でどれほど気になっているかを表していて滑稽です。
ちなみに「"格子柄の端末"にあって900iに無いモノ」というのは決して外観的なデザイン面ではなく、そのデザインを押し進める力となりうるフットワーク的なものです。ドコモという会社は基盤が大きすぎて何をやるにも時間がかかりすぎ、本来のロードマップは形骸化、結局その製品が世に出た時にアピールしているポイントは焼き直しゲームといったショボイものなのです。
もし自分が夏野氏のポジションならインフラ整備に全ての力を注ぎます。それをどれだけ早く、確実に整備するかといった一点のみに尽力、溢れるお金はネゴシエーションに使いまくると思います。