キミこそが・・・

melon_kinenbi2007-02-03

一般的に名前は親が付ける訳で、そこには親の様々な想いが込められていると思います。
その名前に当たり前に馴染む人もいれば、中には容姿だとかにそぐわず小さい頃かわれて悩んだ人などもいるでしょう。


みうな(美海)という名前を知った時、自分がまず思い浮かべたのは学生時代の同級生です。
彼の名前は十夢(とむ)といい、小柄でとても優しい目をしたヤツでした。


こういったイメージや語感を強く感じさせる名前を貰った人というのは、ありふれた名前を貰った人より何倍も名前に対する意識が強くなるし、名前に向き合ったり接する時間が多いと思います。
それが良いことなのか悪いことなのかは未だ判りませんが、自分と向き合う機会があるという部分では間違いなくその人のプラスになっていると思います。
そしてそんなみうなが書き記してきたみうなノートは、自分と向き合うことが苦手な人間へエールを贈る、ペラペラだけれど熱い一冊になっています。


ペラペラというのはウソ偽り無く、あっという間に読めてしまう(笑)程に文字の分量は少なく、多分通勤電車の10分程度で完読出来るでしょう。
しかしガッタスを見てきたファンには、挿入された写真と相まって彼女の一言一言に沢山の情景を重ねることが出来るし、彼女と彼女が愛したガッタスがどんなに熱かったかという事が感じ取れます。


惰性の毎日に嫌気がさし東京へ出てきて華やかな芸能界へ・・・気が付くとそこも余所と変わることのない、もしかしたら余所以上に凝り固まった世界で、彼女はそんな場所に自分が置かれることの意味をずっと問うて来たのではないかと思います。


彼女がガッタスにいたこと、ガッタスで活動した意味・・・そこに活躍といった2文字は沢山はないかもしれません。
けれどキャプテンと対を為すもう一つのガッタスの象徴は彼女なんじゃないかと思わされた、そんな一冊なのでした。


少なくとも自分がガッタスを好きになったのは、みうながそこにいてくれたことがとても大きな理由のひとつだったと、このノートを読んで改めて思うのでした。