BcL vs TSPS

Perfumeカウントダウンライブ@Zepp東京は掛け値なしに満員御礼で、ライブ自体はお腹いっぱいの内容でした。
彼女達自身が言っていた通り、先に2月のライブが発表されてチケットが発売され、12月に入ってこちらのライブの動きがあったというバタバタした中での開催で、正直スタッフは特に大変だったと思います。


小さめのハコですと彼女達の場合経験値は持っているのでなんとでもなると思うのですが、さすがにZeppクラスとなるとそうも行きません。
しかもツアーの一環とかでなく単発ものだったので大掛かりな仕掛けを作ることも出来ず、やれることは限りなく少なかったと思います。


上記のような理由ゆえ、今回の公演のサブタイトルにもなっている「リキッドルームふたたび」というコンセプトはベストだったと思います。
リキッド公演はものすごいチケット倍率だったと思われ、このサブタイトルには来れなかった人へのメッセージ的なものがあるのはもちろんですが、あくまでリキッド公演の延長、拡大という方向性で無茶をせず、それに大晦日公演ということで今年一年を振り返って的な色合いと年越しイベント、年明けに相応しく新曲披露を加えて仕上げるという出来る範囲で最善を尽くす的な内容だったと思うのです。


一年を振り返って的色合いというのは彼女達のトークはもちろんですが、途中衣装替えの間に流されたVに色濃く現れ、それがあり得ない完成度のすばらしいものでした。
Vはポリリズムをバックトラックに様々な映像を編集したものだったのですが、まずそのバックトラックがポリリズムパートをextendedにしたEX-ポリ-tendedロングリミックスになっており、映像はポリリズム以外の今年リリースされたPV映像もばっちり動きをシンクロさせて差し込み、さらにリキッドで披露したポリリズム映像もシンクロさせて、最後に2007ありがとうの手書き文字をかぶせるという内容、それを見ればファンはこの曲で今年彼女達がどれだけ注目されて活躍したかを思い出し、応援してくれて、好きになってくれてありがとうというメッセージを受け取るわけです。


もうすぐ発足するFCは特典のひとつに年1回のDVD発送があるとのこと、07年のライブDVDが発売されないならこの映像はそのFC特典の方にでも絶対入れてもらうべきで、本当にVAスタッフグッジョブなのでした。
あと映像関連で言うと生映像とあらかじめ用意したVAの割合は今くらいでベストだと思います・・・が次はもっとでかいスクリーン、凝ったスクリーンで見たいです。
あと某曲で使われたVAにあやかってグッズでベアブリックを作るべきだと思います。



アンコールで披露されたBcLことBaby cruising Loveですが、この曲はライブで聴いて良い方に裏切られたという感じです。
PV見ながら聴くと穏やかな個性に乏しい曲調に感じるのですが、実際には緩急付けがあってゴリゴリ感も健在、さらに気持ちいいという印象で聴いていてCruisingというキーワードがぴったりだと感じるのでした。
凄く極端な例えであれですが、スノボに行く最中や攻める滑りにはTSPSで流すときや帰り道はBCLという感じ、あと上で書いたポリリズムのバックトラックを聴いた今感じるのはポリリズムが真正面から堂々と攻める曲なのに対し、BcLは優しく気持ちよく、それでいて力強いという色づけであるということです。



いつものトークも含めつつ、セットリストも最高で大満足のライブだったのですが、ひとつ残念だったのはTSPSがしょぼかったことです。
これはTSPSに何もかぶせてなくて音圧が低かったのが原因だと思われ、この曲が好きな自分としてはとても残念でした。
逆にかぶせすぎて音がずれ気味なところもありましたが、あれはライブっぽいですし面白いので個人的には無問題です。


次のライブは抽選も外れましたし仕事面でも行けそうにないのですが、今年もライブは数多くやってくれそうなのでタイミングが合えば積極的に見に行きたいと思っています。