今頃

melon_kinenbi2004-08-11

フォークジャンボリーのレポートを書く時間がありません。ここに覚え書きとして簡単なレポートを書いておきたいと思います。

・MARS
フジに関わるスタッフが集まって出来たユニット、お台場冒険王のテーマソングらしい「Take A Chance!」を披露、ボーカルの女の子は司会のアナウンサー戸部洋子と同期とのこと、かなり短いスカートを履いてルックス的には申し分なしという部分だけは評価したい
ソニン
上下真っ白なパンツルックで登場、まずは新曲「ジグソーパズル」を弾き語りで、こうやって披露することを前提にしていたかのような完成度で、オリジナルのバックトラックが逆に聞きたくなって仕方なし、ギターを弾きながらの披露は始めてとのことで緊張したという言葉を連発。
2曲目は尾崎豊の「I LOVE YOU」を韓国語バージョンで、先日参加した韓国の音楽イベントで披露し、とても好評だったそうだ。ギターも持ち替えて、かなり歌っているっぽいとても堂に入った歌唱だった。
3曲目は「ほんとはね。」ピアノで武部さんを迎えるも名前を間違える。w歌い出すと全く感じないモノの、やはりかなり緊張している様子、この歌も素晴らしい歌唱、実際、和田さんの元で鍛えられている訳だけれども、彼女は心身共にとてもたくましくなった印象を受けた。
ステージ後のインタビューでは坂崎からお世辞抜きでギターの腕前を誉められる。女性でこれだけ力強いストロークを披露できるのは凄いことだと誉められると、すかさず鍛えてますからと力コブを作る所が彼女っぽくてとても良し。
・サンタラ>つだ♀まさごろ森圭一郎>Temiyan
サンタラはフォーク王道の2人組ユニット、この日はパーカッションなども加わってかなり熱く、情熱的な演奏に感じられた。この人達は明日いきなりメジャー(セールスや知名度の部分で)になったとしても何らおかしくない要素を全て持ち合わせていると思う
つださんは矢野顕子水森亜土を足して2で割った感じ、女子大生の頃アルバイトでLFに入っていて、坂崎さんのラジオで共演したことに驚かれていたw「ボサノバ jin jin」は娘。に歌わせたい超名曲
森さんは幸せが何かを見つめて表現しているシンガー、きれいな瞳がとても印象的で、彼の歌にはとても温かいオーラを感じた
Temiyanは湘南の愛されるべき親父さん、2曲目は篠原も参加して1部の最後を楽しく締めくくってくれた

保田圭
第2部、彼女の事実上初のソロコンサートと言っても構わない10曲1時間、登場と共にそれまでとは明らかに違う大きな声援、坂崎さんは今年も推しジャンプが見られるのか?といった話題をw、圭ちゃんはノースリーブのレースをアクセントにした白いトップス+モモの部分に切り返しの見られるロールアップジーンズ、かなり個性的なベルトを覗かせて、耳や首もとなどはシルバーのアクセサリーで統一、ギター等を持たないと言うことでパール色のきれいな付け爪も、髪型はシャギーの入ったストレート、圭ちゃん定番の髪型だが、以前よりも長めに感じられ(胸の辺まで)髪の色はちょっとトーンが落ちている。
テーマは結成30周年を迎えたTHE ALFEEがデビューした1974年のフォークソング、1曲ごと、披露する前にそのジャケットをスクリーンに映し出し、その曲に関するトークを少し挟みながら歌っていくという構成、1曲目は「夕暮れ時はさびしそう」、篠原のオカリナ参加はご愛敬として、坂崎とのハモリ+掛け合い部分がとても印象的、切なさを表現する彼女の声が少し風の出てきた会場を包み込み、一気に彼女の世界が拡がる。
2曲目は「心もよう」、3曲目は「白いギター」、当時のアイドル、女性が描く幸せな生活が話題となり、とても可愛い女性像を圭ちゃんは想像、ホルモン、餃子な圭ちゃんがそういった話題を振る時点で会場はツッコミの雰囲気に。
「私は泣いています」、「グッド・バイ・マイ・ラブ」を挟んでこの日個人的に一番印象的だった「五番街のマリーへ」、彼女自身も初めて聞いたときに切なくて目を潤ませたと語ったのだが、彼女が声で歌われるこの曲はとても心を打たれる出来映え、近くて遠い女性を想う男性の歌詞を歌う圭ちゃんの声はとても優しく響き渡り、印象的な武部さんのピアノと融合、本当に忘れられない1曲となった。
続いて彼女らしさ溢れる歌唱で名曲「あなた」を披露、アコースティックなアレンジということはあれども、単なるカバーで終わらない彼女のパフォーマンスの良さが感じられた。
「シンシア」では前出の白いギターに続きおしゃれなジャケットの話題に、そこからレコードとCDのジャケットに話題が移るのだが、当時はレコードだったんだ・・・次の「岬めぐり」でもロンドンブーツの話題でボケを連発、そして最後は「妹」、この曲は是非結婚式の席で披露したいと発言、中澤姉さんを引き合いに出し、笑わせながらしっとりと聴かせてくれた。
途中、歌詞を間違えている事をカミングアウトして、実際坂崎さんが自分たち向けに挟んでくれる歌詞とも合っていなかったりと歌詞を間違える場面が何カ所かあったようなのだが、個人的には殆ど気にならず、心地よさの中に浸っていた。あと声の話しになったのだが、可愛い歌も唄っていたいという彼女の気持ちを個人的は断固支持したい。

友川かずき
日も暮れて、ここから第3部、今度はTHE ALFEEと同じ74年にデビューした一筋縄では行かない人達が登場、まずは強烈な友川さん、地味な挨拶で歌い始めた「ピストル」では、そこに弾は込められているのか!と魂の叫びで会場を一気に自分の世界へ、そしてトークに入ると一変、まずはこうした”メジャー”な舞台へ呼んで頂いた事への感謝を、1曲目の雰囲気からするとそれは皮肉のようにも聞こえるのだが、そこから車送迎、ウォシュレット、宿便の話しに及び、会場は爆笑、もう完全に彼の世界に皆引き込まれている。「訳のわからん気持ち」に続くは大胆なアレンジの「乱れドンパン節」、聴く人達に分かり易さを提供している点で彼の楽曲の中では多分イレギュラーな部類に入ると想われるこの曲が素晴らしく、カルメンなどで歌われても可笑しくない何とも言えない節回しが激しいギターの演奏と相まって聴く者に不思議な心地よさを与えてくれる。
この間では観客を気遣ってモー娘。にまで触れる気の配りよう、歌とトークのギャップがあまりに凄く、彼の一挙手一投足に皆必至な状態。
この後「サーカス」、そして最初の曲へ立ち返るような、聴く者に激しく魂をぶつけてくる「生きているって言ってみろ」、後半は本業であらせられる競輪トークに花が咲き、全編を通して激しくも美しい旋律のギター演奏に独特な歌唱、素晴らしき友川かずきワールドを堪能。最後は10年後にまたメジャーの世界で!と言われていたけれども、また来年もお台場で、是非その魂に触れたいと想わせる素晴らしいパフォーマンスだった。
細坪基佳
上の友川さんが陰ならばまさに陽といった感じの細坪さんはふきのとう時代の楽曲など5曲を披露、歌い始める前に、どういった経緯で、どういった気持ちで、といった曲に対する導入部分をしっかりと話してくれる所に、ベテランらしさ、そして彼のきっちりとした性格、優しさを感じる。
色んなモノを失って来たけれども、それを補って余りある心の豊かさを得たという彼の発言はもしかしたらフォークという世界を端的に表す名言なのかも、そして縦、横共にしっかりとしたつながりを持つ彼らフォーク世代はとても元気で、今も若々しい。
・イルカ
オーバーオール姿で登場したイルカさんはフランクなトークで会場を和ませ、まずは涼しい曲をと「なごり雪」を、若い世代にも分かり易い導入を経て、彼女がこの日伝えたい事を代弁する1曲目となる「真冬の天使」、優しくも厳しい母の姿を思い浮かべたのは決して自分だけではないはずだ。
そしてここからデュエット3番勝負、まずは「サラダの国から来た娘」、一番はオリジナルの嫁入りソングの歌詞で、2番はデュエット相手の坂崎さんバージョンという事で行き遅れ編で、2人の呼吸はぴったり、坂崎さんに話しかける彼女の一言一言は本当に優しさに満ちあふれていて、どんな時を過ごしたらこんなになれるのだろうといった感慨に、続いて2人で「私の青空」を披露したあと、お待たせと言った感じで圭ちゃんが登場、イルカさんと一緒に「雨の物語」を、1番を圭ちゃん、2番をイルカさん、その後2人が一緒に歌うという構成、圭ちゃんは極めてオーソドックスに、しかし力むことなく、とても滑らかに、感情を込めて1番を歌いきった。それを見つめるイルカさんのまなざしはとても優しく、圭ちゃんに向かって素晴らしいと言わんばかりの笑顔、決してお世辞とかでなく、彼女の持つ素晴らしい面を感じ取ってくれたのではないかと思っている。
2番を歌うイルカさんはかなりラフな歌い方、そこからは何百、何千回と歌ってきたであろう彼女の生き様が感じられた。
最後は2曲目のメッセージソングとなる「いつか冷たい雨が」、会場にいた人は皆彼女のメッセージをしっかりと受け取ったのではないかと思っている。

坂崎幸之助
最後に坂崎さん、まずは尊敬とエールを込めて吉田拓郎の「青春の詩」、途中で何度も止めて歌詞にツッコミを入れるのだけれども、それは決してバカにしているわけでなく、時が経ち、文化は変わったけれど、今という時代がどれほどのモノなのか、拓郎が歌うひどく下世話で熱い歌詞に自分はこんなにも惚れて、影響を受けたんだといったメッセージを受け取った次第だ。
2番はkayokoさんという女性と最近はじめたらしいフォークユニットの曲「はじまりはいつも」、初のインディーズデビューらしい楽曲は極めてオーソドックスなフォークソング、kayokoさんの歌声はとても太く乾いていてとても印象深い。
最後にデビュー曲の「夏しぐれ」を、この曲を聴きながら、このフォークジャンボリーで色んな人とセッションをしている彼の姿を思い浮かべ、彼がどんなにフォークを愛しているか、楽しんでいるかを感じた次第だ。

最後に全員揃っての「あの素晴らしい愛をもう一度」、5時間を超えるイベントで足は棒のようになっていたけれども、時には一緒に歌いながら、時には聴き惚れて、笑顔が耐えなかった。
来年も是非・・・(って無駄に長い垂れ流し文章でした)