心配せんでもええ

melon_kinenbi2004-03-19

そぼ降る雨の中、Zeppに行って来ました。
Take1ライブということでアルバム曲を中心とした披露、ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド構成、数本の柱と超渋メロンでも使われた電飾のみというシンプルなステージに効果的なスポット照明、素晴らしいPA、2時間びっちりの充実した内容(加えて前座あり)、安く手に入れたチケットで見たわけですが、とても特をした気分です。
内容ですが、まず高橋とのデュエットはなし、曲も披露されませんでした。それ自身は残念なのですが、構成、客層を知ると当然といった感じでして、今回のライブは彼のソロライブであると同時に、彼が押し進める「すっぽんファミリー」の興業でもあったのです。
すっぽんファミリーについては彼の公式ページを参照いただきたいのですが、前座はそのファミリーの一員であるMIX UPというバンドが務めていました。
で、客層ですが男女比率が1:9、しかも女性は明らかに20代以上、40代と思しき方もかなり見受けられました。つまりこの公演は♂である事をこれでもかと意識したつんく公演で、披露した娘。松浦ナンバーも全て初っぱなに集中、あとはひたすら野郎ナンバーなのでした。
アルバム以外の曲ではえなり君の曲やTOKYO DANCEなど比較的新しいプロデュース曲を、あと安全地帯や岡ちゃんのイケナイコトカイなども熱唱、彼の男唄の部分でのルーツを垣間見れるエピソードと共に、”ええもん聴かせてもろた”っちゅう感じです。w
そして間で披露されるトークがまた面白く、客層に合わせたネタを入れながら次の曲につないでいくなど、プロデュースはともかくとして彼自身は素晴らしいエンターティナーなのでした。
会場は前に席が並べられ、後ろに立ち見という構成、とてもゆったりとした状態で周りは女性が大半、視界も開けて快適でした。
上でも書きましたが年輩な方も結構多いので全体的に落ち着いた雰囲気、途中で流されたVTRで彼のスマイルが披露されると「カワイイ!」の連呼、「光男!」の野太いかけ声も若干ありましたが大半は黄色い声援で、合いの手も後ろに陣取ったハロプロヲタ集団からのみ、それは正にアイドルの歌謡ショーといった雰囲気なのでした。
実際、会場ではハロショハロコンなみにすっぽんファミリーを含めたつんくグッズが販売されており、写真などはかなり売れていました。
印象的だったのは「草原の人」と「なんでやねん、心配せんでもええ」で、まず草原の人ですが(あややには悪いのですが)、この曲は彼が唄うことで何倍にもその良さが引き出されています。彼女はしっかりと音符にのせて唄う歌唱なのですが、この曲はそういった歌唱には向いて無いということを彼の歌唱によって気付かされます。加えて彼が唄うと全く違う色合いが出ていまして、それはCDで聴くよりもより一層力強く、男らしいものでした。
あとアンコール前、最後の曲になった「なんでやねん〜」、これがシャ乱Q時代から受け継がれたつんくスピリットの代表曲という感じで、魂のこもったその歌声は野郎の自分でも目頭が熱くなるような素晴らしいものでした。オーラスのサビ、彼は音源よりも長く引っ張るのですが、声がとぎれて無音となる瞬間、会場は感情的に盛り上がって静の一体感を作っていたと思います。
ちなみに女性はエレアコで弾き語りした「ひとりぼっちのハブラシ」などでも泣く人多数、自分の斜め前の人はバラードの度にお祈りのポーズで泣きはらしていました。
今回ライブはこの一公演のみということで、会場には関西から来ていた人(会話で判断)も多く見受けられました。すっぽんファミリーの活動ベースが関西ということもあるのですが、彼及び彼のファンのルーツとして関西は切っても切り離せないモノだと言うことをトークや唄を聴いて強く実感した次第です。
もしTAKE2公演が開かれる場合、大阪と東京で開催されればと思いますし、その時はまたつんく兄さんの歌声で男泣き出来ればと思っています。